頭文字「な」から開始されている用語

軟水
水質の特性を示す用語で、主に硬水と対比されます。軟水は、水中のカルシウム（Ca）およびマグネシウム（Mg）イオンの濃度が低い水を指します。一般的に、カルシウムおよびマグネシウムイオンの濃度が少ないほど、水は軟水とされます。
軟水はいくつかの特徴を持っています。

●洗濯に適している
軟水は、洗濯や石鹸を使った洗浄に適しています。硬水では、カルシウムおよびマグネシウムイオンが石鹸と結びつき、泡立ちにくく、洗濯物に石鹸カスが残りやすくなります。軟水では、洗剤が効率的に泡立ち、洗濯物をきれいに洗い上げます。
●管や設備の堆積物が少ない
軟水を使用する場合、水道管や給湯器などの設備に発生するカルシウムおよびマグネシウムの堆積物（スケール）が少なくなります。これにより、設備の寿命が延び、メンテナンスの頻度が低下します。
●飲用水としての好ましい味
軟水は一般的に硬水よりも飲みやすいとされ、特に飲用水として好まれます。硬水には特有の風味があり、ミネラル味が強く感じられることがあります。
●肌にやさしい
軟水は肌にやさしく、シャワーや入浴時に肌の乾燥を軽減することがあります。硬水は肌にカルシウムやマグネシウムの残留物を残し、肌の乾燥を引き起こすことがあります。

軟水は、天然の水源や軟化装置を通じて得られます。軟化装置は、硬水中のカルシウムおよびマグネシウムイオンを取り除くために使用され、水を軟水に変換します。硬水が問題とされる地域では、軟水化装置が一般的に使用され、軟水の特性を享受することができます。



流量計 (ながれりょうけい)
液体や気体の流れを測定し、流れる量を定量的に評価するための装置や計器です。流量計はさまざまな産業、分野、アプリケーションで使用されており、プロセス制御、品質管理、エネルギー管理、環境モニタリングなど多くの用途に役立っています。以下は流量計に関する詳細な情報です。

●原理 流量計はさまざまな原理を使用して流れを測定します。一般的な原理には、以下のようなものがあります。
a.電磁誘導； 電磁誘導流量計は、導電性の流体中で発生する電磁誘導を利用して流量を測定します。
b.超音波； 超音波流量計は、音波の伝播時間を測定して流速を計算します。
c.体積変位； 体積変位流量計は、流体が設置された空間内で体積の変化を測定して流量を計算します。
d.温度差； 温度差流量計は、流体の温度差を利用して流量を推定します。
e.種類； 流量計は、使用される流体の性質やアプリケーションに応じてさまざまな種類があります。一般的な種類には、液体用、気体用、多相流用、高温用、低温用などがあります。
●用途
流量計は、さまざまな用途で使用されます。工業プロセスコントロール、製造業、油田およびガス業界、水処理、医療機器、環境モニタリング、エネルギー計量、航空宇宙など、多くの分野で必要とされます。
●精度と信頼性
特定のアプリケーションにおいて、流量計の精度と信頼性は極めて重要です。精密なプロセス制御や計量が必要な場合、高精度の流量計が必要です。
●出力と通信
多くの流量計は、測定データをデジタルまたはアナログの出力信号として提供し、制御システムやデータロギング装置と通信する能力を持っています。

流量計は、液体や気体の流れを監視し、制御するために必要なツールであり、産業プロセスの効率向上や品質管理に重要な役割を果たしています。適切な流量計の選択は、特定のアプリケーションの要件に合わせて行う必要があります。



中水
水資源管理および水の再利用に関連する用語の一つで、以下のように定義されることがあります。

●中水（Recycled Water）
中水は、一度使用された水を適切に処理および浄化して再利用することによって得られる水を指します。再生水とも呼ばれることがあります。中水は、様々な用途に再利用されます。主な用途には、農業灌漑、景観用水、工業プロセス用水、冷却水、トイレの洗浄水、さらには飲料水供給においても使用されることがあります。
中水の再利用は、水資源の持続可能な管理において重要な役割を果たします。再利用によって、新たな淡水資源を節約し、地域の水不足を軽減することができます。中水の製造プロセスには、濾過、消毒、脱塩、逆浸透、紫外線処理などが含まれ、水質の安全性を確保するために十分な処理が行われます。
中水プロジェクトは、都市部や地域コミュニティで水供給における持続可能なソリューションとして採用されています。ただし、中水の導入には技術的な課題や法的規制、公衆衛生の懸念などが関与することがあるため、計画と実施には慎重な計画と監視が必要です。